アマゾンキャンペーンセミナー会場への返答(続き)

さて、長らくお待たせをしてしまい、申し訳ありません。
もろもろご紹介したいことはあるのですが、それはまた別スレッドで---。

さて、話をセミナー会場にもどしまして、お話できなかったことも含めコメントを。


●ALコーチを簡単に育てる方法があるのか?
⇒ これは、結構、究極の質問かもしれない。
  ALコーチの機能は、私どものもっているギブス(ステップとかルールや仕組みとかです)で、なんとかなります。ですから、そのとうりにおこなうということで簡単にできる可能性は高いです。(書籍には、ふんだんにその仕組みというか、ノウハウを書きました)

だた、多くの組織でALコーチスキルをリーダーに注入したい、と思っている時、ALコーチは、スタンスであったりチーム育成者という存在だったりするので、その意味で「本物の(?)」というには、継続的トレーニングが必要です。(たぶん、スキルというより、在り方に近いかもしれないので。これがいわゆる支援型リーダーの実践形ということですね。)
そういう意味では、簡単ではないかもしれません。


●ALコーチがどのようなことを基準に質問をしているのかを知りたい
⇒ 基準は「チームの場づくり」---正しいのですが、どうです、よくわからないでしょう?
実は、ALコーチの養成においては、どのタイミングでどんな質問をするのか、この質問スクリプトを配布しています。(但し、扱いは非常に微妙なので、ALコーチは自分の利用のみ。シニアALコーチになって初めて、配布許可をしています。有料ですが、、、)
だから、最初は基準は時間で、その台詞を言うということから、そのタイミングを体で覚えていくという感じです。あとから、その背景にある意味をきちんと理解するという形になります。


●質問者のレベルによって会議の進み方が違うのでは?
⇒ それは、仕方ないです。でも、質問会議(アクションラーニング)をおこなう上では、継続的にチームを育成することになりますので、つまりは質問者のレベルもアップしていくということになります。


●本には載っていないポイントなど
実は、会場では、ほんの少し書籍「質問会議」には載っていないポイントをご紹介しました。
ひとつは、問題提示の仕方---

①自分が困っていることを提示する
②背景情報は、必要なポイントのみ
 (必要なときは、メンバーがききます)
③「問題は、○○です」といえる形に
④問題は何かをみなで考える。
  解決策を考えるのではなく。

それと、本書の中にもちりばめているのですが、質問の仕方---


①短い質問
②繋がっている質問
③私たちとしての質問
(いい悪いを判断しない、素朴な質問)


ちょっとNGは、以下の質問です(気にしすぎると質問ができなくなりがちなので、頭の隅にいれるくらいでいいかも)


×長い質問(意見と前提をいっている)
×順番を待っている質問(思考の連鎖、創発がおこらない)
×尋問、糾弾としての質問(思考連鎖はストップ、関係性悪化)

ということで、結構エッセンス満載なんですが。
こんなところで、なにかって感じですよね。